私たちについて
活動理念
自分の身体のことを自分で選択していくために、必要な情報をすべての人へ届けたい。
リプラは、妊娠・出産・避妊・中絶に関わる社会課題をリプロダクティブライツの視点でとらえ、WHOやFIGO(国際産婦人科連合)など国際機関が発表する声明やガイドライン、海外文献の翻訳などを通じて政策・サービス提供の現場・個人の意思決定に役立つ情報の発信を行います。
私たちの活動を通して、多くの方々が海外と日本のギャップを認識し、日本におけるセクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス&ライツ(SRHR)の実現のために社会を変えていく原動力の一助となることを目指します。
これまでの日本とリプロダクティブライツ
日本の社会では、「性」に関する話題は長い間タブーとされてきました。
しかし、性教育・ジェンダーギャップ・性の多様性などの話題があらゆる場で広く取り扱われるようになり、日本はいま、性をとりまく社会課題の過渡期にあります。
リプロダクティブライツの情報や選択肢を知る機会が少なかったことは、若年層を含む一般の方にかぎった話ではありません。
実は、産婦人科の臨床や医学教育の現場でさえ、SRHRの概念はまだ浸透しているとはいえない現実があります。
たとえば、2022年3月時点で日本では緊急避妊薬が薬局で手に入らないこと、経口妊娠中絶薬が認可されていないこと、避妊法の選択肢が少ないことなど、産婦人科の領域でも多くの課題があります。
このような社会課題を解決するためには、一人ひとりのリプロダクティブライツを尊重し、理解し、科学的根拠に基づいた政策が必要です。
「信頼のおける情報」に基づく行動は、これからの私たちのSRHRのありかたを変えていくことにつながります。
活動内容
2020年8月、産婦人科医を中心とした有志で海外の文献の翻訳活動を開始しました。
私たちの活動は、世界保健機関(WHO)や国際産婦人科連合(FIGO)などの許可を受けた上で、声明、ガイドライン、海外文献の日本語翻訳を行っていることも大きな特徴の一つです。
2021年6月、第3回セクシュアル・ヘルス次世代基金においてリプラの活動が評価され、助成先として選出していただき、本サイトが製作されました。
翻訳協力メンバー (五十音順)
赤羽宏基 遠見才希子 柴田綾子 空野すみれ 高橋孝幸 濱新作 細井遊布 李美慧